「英語学習は早い方がいい」「日本語を習得する前に、他言語を学んでも中途半端」など、様々な意見が飛び交っているかと思います。今回は、子供が幼いうちに第二言語を習得し始める意義について考えていきます。
目次
第二言語と年齢
子供が幼いうちに第二言語を習得し始めることができれば、流暢さを身につけることが容易になり、訛りなく話せるようになると主張されています。
そして、母国語の習得には年齢が関係しますが、これは第二外国語の習得にも当てはまりますが、身に付けるためには、1つの言語からもう1つの言語に適宜切り替える能力が必要と考えられています。
陽電子放射断層撮影法（PET）を用いた研究論文
今回は、このような学習に対する年齢の影響に関する研究レビュー(Eur J Paediatr Neutrol, 2000;4(1):3-7)を紹介します。
この報告では、陽電子放射断層撮影法（PET）を用いており、PETのような技術を使えば、脳のどの部位が新しい技能の発達に関与しているかを明らかにすることができます。
脳機能評価の観点では、12歳までに第二言語習得するのがおすすめ
陽電子放射断層撮影法（PET）を用いた方法により、幼少期に第二言語を習得した子供と、大きくなってから習得した子供とでは大脳の機能に違いがあることが発見されました。
つまり、子どもたちが生活環境の中で第二外国語を耳にすることによって第二外国語を話すようになれば、母語と同じように第二外国語を習得することができますが、
12歳以降に第二外国語を学ぶようになれば、他の教科と同じように第二外国語を学ぶことになるようです。
可能であれば、12歳までに第二言語習得が脳科学的には良いようですね！